今回は中高生に多い疾患である『Osgood-Schlatter病』について説明します!
Osgood-Schlatter病とは?
Osgood-Schlatter病成(以下OSD)は長期に起こる下肢のスポーツ障害でよく知られており、脛骨粗面に炎症をもたらす疾患です。
![](https://seitai.recon.fit/wp-content/uploads/2023/10/IMG_16291.jpg)
整形外科を受診し安静と言われたとの声もありますがトリガーポイントとなる筋に対してのストレッチや筋出力の低下している個所の強化をすることで長期休暇せず早期復帰することが可能です。
医療分野においても適切なアプローチを行うと90%以上の骨製修復と4週弱という短期間で協議復帰が可能と言われています。
OSDの発生機序としては、大腿四頭筋の停止部である脛骨粗面に牽引ストレスがかかることで起こります。
~発症からの流れ~
初期症状:脛骨粗面周囲の浮腫
初期ではMRI上浮腫は確認することが可能であるが、XP上で骨変化は確認不可
進行期:骨中心に亀裂が生じる
MRI上で骨中心が貝殻のように部分剥離が起こり、また脛骨粗面に腫脹が確認可能
終末期:亀裂が拡大し剥離部が大腿四頭筋腱に牽引されることで骨化形成が引き起こされる
線維性組織や瘢痕組織により脛骨粗面と引き離され膝蓋靭帯遠位に付着。周辺の血流が増加し細胞修復活動を惹起することで慢性炎症となる
→慢性炎症や膝蓋腱炎へとつながる
解決策・アプローチ方法は?
基本的には大腿四頭筋の拮抗筋である大腿二頭筋の強化に加え大殿筋下部線維の強化が必要です。また大腿四頭筋の中でも特に牽引ストレスをかけやすいのが大腿直筋です。大腿前面の柔軟性を獲得しつつ後面筋を強化することで前後面のバランスが取れ過剰ストレスがかかるのを防ぎます。大腿直筋にストレスがかかりやすい特徴としては腹部(体幹)の出力が低下している方に多く見られるため体幹の強化も必須となります。
順序良くアプローチし早期復帰に向けてトレーニングしていくことが大切です!
施術には、保護者・指導者の方の立ち合いも可能です。
施術責任者
中井 尊弥 Takaya Nakai
保有資格 | 理学療法士 FRP(ファンクショナルローラーピラティスインストラクター) |
略歴 | 2019 年 理学療法士免許 取得 2019 年~2023 年 病院勤務(理学療法士) 2023 年~ |
トレーナー歴 | 2019 年~ コンディショニングコーチ、パーソナルトレーナーとして活動 2021 年~ ■プロ野球選手のメンテナンス及びトレーニング指導 ■兵庫県パラ・パワーリフティング連盟 医科学委員長 ■パワーリフティングチームRECON コンディショニングコーチ ■正剛館姫路手柄空手道場コンディショニングコーチ |
メッセージ
初めまして。中井尊弥と申します。
私は小学 5 年生から高校の7年間野球をしてきました。自分自身も怪我をし、苦しむ期間がありました。現在は現役から離れメンテナンストレーナーとしてスポーツ選手と関わらせて頂いています。病院勤務をし、怪我に苦しんでいる方を沢山見て少しでも違和感・張り等を感じた方に対して予防できる環境を提供したいと思いスポーツ整体を始めようと考えました。ベストなサポートができるようアプローチさせて頂きますので宜しくお願い致します。